年をとると好きになる、ヴィトンのあの茶色

昔、DCブランドが全盛だった頃、いわゆる決まり切ったようなお金持ち風の海外一流ブランド物を、ダサいと嫌う人達がいました。雑誌ananで取り上げられていた、アバンギャルドな原宿ファッションを愛する人達です。

そんな時代を謳歌したような服装を身にまとう、当時かなり年上だった先輩がため息交じりに言っていた言葉です。年をとると好きになるのよ、ヴィトンのあの茶色が。ここ数年来、いやかなりそれ以前から、その言葉の重さをひしひしと感じてしまう私でした。海外の一流ブランド物が自分の身にそぐわないですし、今イチ好きになれないと思っていたのですが、もう随分前から、ルイヴィトン財布の典型的な特徴とも言える茶色のモノグラムが気になって仕方ありません。

ラウンドファスナーの長財布の形、中の札入れ、小銭入れなどの使いやすそうな仕様など、やはり魅力的であり、そのうえ革よりも軽く耐久性があるキャンバスにPVC加工で傷もつきにくい所など、そういう長く愛用できる物が良いと思う心に食い込んでくるのが、ルイヴィトン財布のデザインなのです。

モノグラムは、ルイヴィトンのLとVを星と花を組み合わせた特徴あるデザインですが、元々は日本の家紋をヒントにデザインされたものであったようです。その昔は欧米人が東洋趣味的なムードに惹かれ、現在では日本人が無意識に好んでしまうデザインなのかもしれません。